ヘルスチェックとは、ロードバランサがサーバの稼働状況をチェックすることを言います。これを行う機能を「ヘルスチェック機能」または「ヘルスモニタ機能」と言います。
ロードバランサは、外部ネットワーク等からクライアントのリクエストを受け、これを内部ネットワークに設置された複数のサーバに振り分けていきます。この時、ダウンしているサーバにリクエストを振り分けてしまうと、正常な処理が行えません。そこでロードバランサは、リクエストを渡すサーバがダウンしていないかどうかを、常に確認しています。これがヘルスチェックです。
ヘルスチェックの方法は、「アクティブ型」と「パッシブ型」に、大きく2分できます。アクティブ型は、ロードバランサからサーバにヘルスチェックのためのパケットを送り、そのレスポンスを確認する方法です。使用するプロトコル レイヤによって、以下の3種類に分けることができます。
これに対してパッシブ型は、クライアントからのリクエストに対するサーバのレスポンスを監視し、エラー応答等が発生した時に、他のサーバにリクエストを再送する等の処理を行うというものです。
F5の「F5 BIG-IP」は、これら全てのヘルスチェックをサポートしています。またアクティブ型とパッシブ型を併用することも可能です。