F5 GLOSSARY

ヘルスチェック

ヘルスチェックとは、ロードバランサがサーバの稼働状況をチェックすることを言います。これを行う機能を「ヘルスチェック機能」または「ヘルスモニタ機能」と言います。

ロードバランサは、外部ネットワーク等からクライアントのリクエストを受け、これを内部ネットワークに設置された複数のサーバに振り分けていきます。この時、ダウンしているサーバにリクエストを振り分けてしまうと、正常な処理が行えません。そこでロードバランサは、リクエストを渡すサーバがダウンしていないかどうかを、常に確認しています。これがヘルスチェックです。

ヘルスチェックの方法は、「アクティブ型」と「パッシブ型」に、大きく2分できます。アクティブ型は、ロードバランサからサーバにヘルスチェックのためのパケットを送り、そのレスポンスを確認する方法です。使用するプロトコル レイヤによって、以下の3種類に分けることができます。

  • L3チェック
    ICMP echoリクエストを送信し、echoリプライが返ってくるかどうかを確認します。
  • L4チェック
    TCPのハンドシェークを行い、サーバの動作を確認します。
  • L7チェック
    HTTP等のアプリケーション レイヤで擬似的なリクエストを出し、サーバのレスポンスを確認する。

これに対してパッシブ型は、クライアントからのリクエストに対するサーバのレスポンスを監視し、エラー応答等が発生した時に、他のサーバにリクエストを再送する等の処理を行うというものです。

F5の「F5 BIG-IP」は、これら全てのヘルスチェックをサポートしています。またアクティブ型とパッシブ型を併用することも可能です。

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